残業するな、早く帰れの闇

最近以前働いていた会社のことを振り返っていました

辞めているということでいい思い出はなかったのですが、唯一良い思い出として残っているのが

「残業するな、早く帰れ」

と上司から言われていたことでした

まぁ部署的に残業しては示しがつかないという文化があったと思うのですが、周りの友人が残業当たり前であることを聞いていた為にかなり恵まれているなと思っていました

その分朝早く来ていたのもありますので個人的にはプラスマイナスゼロでしたが、ありがたいことに夜の時間は比較的時間があってよかったなと思いました

人によっては残業することを止めているなんてすごいところに働いていたんだなと隣の芝を見て羨ましく思うかもしれません

しかし、その言葉には闇の部分もあったことを理解してほしいです

若手は早く帰らせてベテランは残って残業

残業するな、早く帰れ

この言葉の裏には

ただし、上席は1時間残業しろよ(無言の圧力)

がありました。要するにベテランや役職がついている人は残業なって感じです

私が働いていた会社は、毎月部署で月間営業目標が決まっていました

それを達成するためには普段の営業ではどうにもこうにもできない現実がありました

私が働いていた業界は

・お客様の都合で業務時間後にしか連絡がつかない

・土日しか都合がつかない

ようなお客様がいます

私はそういう人ほどネットで取引するなり、委託して任せるということをしたらいいのにと思っていたのですが、どうもそういうわけにはいかないようでした。

そういう人に営業活動するためには必然的に残業が必要になります

おまけに会社の方針が残業を減らす代わりに成果で報酬を増やす制度に変更されていきました

私は制度変更は正しいと思いました。残業すれば儲かるという発想は会社としてもうれしくないですし、何もしていない人にお金を支払うよりも成果を出した人に対して対価を支払われるということはまちがっていないです

役職の人間は成約をとれないとベテランにかなり詰めていましたし、仕事を終えてからもお客様に会いに行って取引の話をするような環境でした

私のような下っ端が見ていてもしんどそうだったので、本人たちはそれ以上にきつかったかもしれないです

結局経営陣に覚悟がなかった

この制度変更は間違いなく良いことだと思います

実際残業代を支払うのは私たち労働者は残業でお金をもらうことができますので、昼の仕事を真面目にする必要はないと考えてもおかしくないです

私なら、会社近くに家を借りて長時間働いてすぐ帰るようにしたかもしれないです(実際はそんなことしてない)

ですがこの制度は会社側に覚悟がなかったのではないかと思って仕方ないです

先に書いたように営業時間外にしか会うことができない顧客がいます

これは残業万歳休日出勤万歳の時代に営業活動をした結果で、この顧客を残業なしに接触するためにはまた違ったアプローチが必要になります

夜や休日にお会いできるお客様なら時間外に接触できるような部署を作って接触するようなところですかね

私のような末端の元営業マンでも浮かぶので、経営陣ならもっと良いアイディアを浮かんでくれるでしょう

それができないならお客として切る覚悟を持つことをしないといけないです

ほんとうに守るべきはお客様なのか従業員なのかを考える必要があります

制度は素晴らしかったですが、会社自身が利益を下げてもいいという覚悟を感じなかったです

そんな思考をしていると会社での営業マンは私にはあっていないことが理解できました。これが私が会社を辞める理由の一つです

残業なしを若手にさせていかにも良い企業であることをアピールしても、結局は上の人たちへの態度を見ているために長期的に勤めるメリットがなかったです

同じように私たちが扱われるということが見えましたので、私が選んだ選択は良かったと思います

もしこれでスーパー優良企業になってたら謝罪しよう(´-`).。oO

それではまた